クリスマスツリー発祥の地とされているヨーロッパは、その昔、今よりずっと気温が低く、冬季の冬ごもりの間に病気でなくなるお年寄りや子供が多かったのだそうです。そこで、経験的に「もみの木には殺菌効果がある」と知っていたヨーロッパの人たちが、1年で1度だけ、この冬ごもりの時期に、もみの木を家の中に入れたのが始まりとされています。「もみの木」には殺菌効果があったのですね。
この殺菌効果は、もみの木に限ったことではありません。森林に生息する樹木は、自ら移動することができません。そのために自ら「フィトンチッド」と呼ばれる物質を発散させ、それによって回りに雑草が生えたり、昆虫や動物に葉や幹を食べられないようにしているのです。森林に入ると爽やかな気分になりますよね、これが「フィトンチッド」によるものなのだそうです。
この「フィトンチッド」を住宅に採用したのが、「無垢材」を使った仕上げ材です。杉・ヒノキ・もみの木・楢といった無垢材が、住宅の仕上げ材として使われ、床や壁・天井等に採用することで、気のぬくもりを感じながら健康に住める住宅として注目されているのです。
こんな話をご存知ですか?
オーストラリアには「冬の新月のときに切られた木で家をつくると通常の10倍も長持ちする」という言い伝えがあるそうです。名器ストラディバリウスのバイオリンもこの新月の木で作られていると聞きました。日本にも太陰暦の暦により「切り旬」という言葉があるといいます。そしてこの切り旬こそが、正に新月の夜の前後だそうです。
世界最古の木造建築物、法隆寺もまた、「切り旬」に伐採された木材を使った建築物でした。
こういった樹木の不思議についての科学的な解明は十分になされておらず、まだまだ謎の部分も多いのだとか。
オーストラリアの古い言い伝えと、日本の伝統「切り旬」。この2つの関係・謎にはワクワクさせられますね。
不思議な事が多い「木」、自然のものってすごいですね。この自然をうまく住宅に生かしたいものです。











