去年の秋から半年をかけて、わたしがせっせと通っているもの。
「コピーライター養成講座」。
ライターとして仕事をしているのに、
なんでまた養成講座に通うの?
と思われるかもしれませんが、
コピーって、むずかしいんですよ。
何が難しいか、というと、伝えたいことをより多くの人に伝えるために、
どんな言葉をつむぎ出せばいいのか、というのが、むつかしい。
みなさんにも経験ありませんか?
自分の感動や感銘したことを、友達や家族に伝えたいのに、
上手に言葉にできないがために、相手に伝わらなかった、ってこと。
わたしはしょっちゅうです。
「とにかく感動なんだよ。
すごく感動するんだよ。
泣けるんだよ。
ん〜〜、この感じ、わかるぅ〜?」
と、一生懸命自分が感じた感情を説明するんですが、
伝わらない…。
どこの何に、どんなふうに感動したのかが説明不足なため、
相手にわたしと同じ感情になってもらうことができないんです。
とても歯がゆい。
感情を言葉にするのって、ほんと難しいです。
でも、これを言葉で伝えようというのが、コピーです。
■伝えたいことがズバッと伝わる
コピーライターって、かっこいい仕事だと、
みなさん思っていらっしゃるでしょう。
確かに、かっこいいと思います。
でもやってることは、地味だと思います。
10人いたら、10人に同じ感情を持ってもらうため、
どんな言葉を用いたらいいんだろうか、と、
日々考えあぐねている。
これがコピーライターだと思います。
もしもあなたが、
「わたし、だんなや子供に、わたしの伝えたいことを
100%伝えるための言葉を、ちゃんと考えられるよ」
という人であったなら、
おめでとうございます。
あなたは今日からコピーライターになれます!
わたしには、まだそれができない。
だんなに、自分がこれからどうしていきたいか、
何をしたいか、
きちんと伝えることがまだできてないんですもん。。
人間は何百年、何千年も言葉を使ってきているのに、
自分の思いを伝えるという技術すら、
確立できないでいるんですよね。
とほほ。。
■金の鉛筆
コピーライター養成講座では、
ほぼ毎回のように、
宿題が出されます。
お題が出され、これについてコピーや文章を考えてきなさい、
という宿題です。
そのなかから、優れたもの10本に、
「金の鉛筆」が贈られます。
金の鉛筆は、いわば受講生にとって勲章。
わたしも、いっつも「欲しいな、欲しいな」
と思っています。
ついこの前、念願の金の鉛筆をゲットしました。
しかもナンバーワン!
お題は「ちょっといい話を書いてきなさい」
というものでした。
実話じゃなくてもいいみたいだったので、
まったくのフィクションを書きました。
まさか一番になれるとは思っていなかったので、
ちょっと驚きでもあり、とってもうれしくもあります。
あの…読んでみてもらえますか?
もしも読んでみて、みなさんがちょっとでも幸せになってくれれば、
もの書き冥利に尽きます。
伝えるのは難しい。
でも伝わったとき、めちゃうれしい(*^^)v
わたしの「文章修行」は、まだまだ果てしなく続きます。
晴れの日の雨傘
娘のマキは、雨の日が大好きでした。
小学生のころ、授業中に雨がポツポツ落ちてくると、嬉しそうに外をながめていたといいます。
マキが雨の日を好んだのは、放課後、私がマキを迎えに行っていたから。
小さな傘と長靴を持って、ゲタ箱でマキを待っていたのを思い出します。
マキは傘を受け取るとすぐ、それをクルクル回しながら、雨の中へと飛び出していきました。
水たまりにピシャピシャ入っては、私を見上げてニッカリ笑う。
傘を高く掲げてジャンプしては「空を飛ぶ?!」とさけぶ。
雨の日の帰り道は、それはにぎやかでした。
そんなマキも、二十五歳の春、優しげな男性のもとへ嫁ぐことに。
婚礼の席、マキは私に小さな包みを手渡し、「うちへ帰ってから開けてね」とささやきました。
自宅へ着いた私は、さっそく包みを開けました。
するとそこには、折りたたみ傘と、一通の手紙が入っていたのです。
―お母さん。覚えてる?私が子供のころ、雨が降ると必ず迎えにきてくれたのを。
母ひとり子ひとり、お母さんは大変だったと思う。でも私はすごく幸せだった。ありがとう。
これからは好きな人と、よき家庭を築いていきます。
でも…もし辛いことがあって、私の心に雨がザアザア降ってきたら、
お母さん、あの頃みたいに、この傘を持って、私を迎えにきてくれますか?
そうしてくれたら、それだけで私、元気になれる気がします。
そんなことがないよう、精一杯がんばる。
けど、もしものときは、どうかよろしくお願いします。―
あれから十年。折りたたみ傘は、タンスの中に大切にしまってあります。
でも、たぶん一度も使うことはないでしょう。夫と子供たちに囲まれたマキの顔は、いつも晴れ。
用なしの雨傘は、私達にとって、幸せの象徴です。
記事byともとも
▼▼▼記事へのご感想、ご意見をお待ちしております▼▼▼
★掲示板へ投稿する ●ともともへ直接メールする
(できるだけこちらにご投稿を^^) (どうしても公開したくないご意見はこちらへ)











